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コロナ禍での起業準備7つのステップ

2020年の3月や4月に起業しようと考えていた人たちは、実際に起業しているのでしょうか?巷のニュースでは、春にオープン予定だった飲食店。ライブハウスなど実際に内装も終わり、器材が届き、人もそろえた矢先のコロナで全て停止しまった事例も見聞きします。また、今後の先行き不透明感から、すぐ廃業するケースもあるようです。

もし、まだ行動にはうつさずとも起業しようとしている人は、このコロナ禍をどのように利用すれば良いのか?バーチャルオフィスを使える事業者向けに考察してみました。

 

人生観を吟味する

阪神淡路大震災、リーマンショック、東日本大震災など震災や経済危機で、人生観が変わる人は少なくありません。では、このコロナ禍2か月で人生観としてどのような変化があったでしょうか?

起業する上での個人の人生観は、非常に重要です。若い時であればそんなの関係なしに動きますが、家庭をもったり、歳を重ねることで考えざるを得ない年齢にと進んでいきます。

コロナ禍での人生観の変化について、以下のような声を見聞きします。

 

  • 国境を超える、県境を越える。移動が自由にできることの素晴らしさを再確認した
  • 会いたい人に会えることの大切さがよくわかった
  • 何気ない日常や暮らしが重要であることに気付いた
  • 役に立つものと立たないものが明確に見えた
  • 定年退職後にやろうと思ったことが遅すぎるとよくわかった

 

などなど、人によってコロナ禍で気付く事は様々です。本当に自分にとって人生とは何なのか?起業することで何を得たいのか?一見、精神論のようにも聞こえますが、緊急時はこういった事がかなり重要になってきます。また、必要な時に考え出しても遅い事が多々あります。

平時や緊急時も含め、来年死ぬとして。または、著名人が言うように明日死ぬとして、何が大事なのだろうか。大いに深く考える必要があります。

 

さらに、2020年から2021年にかけて起業する人の多くが、起業する時の理由を「コロナを体験して、〇〇と考えました」と言う話が大きなウェートを占めるはずです。もはや、アフターコロナでは、この経験を考慮せずにはいられません。コロナ禍であった事をベースに事業構築するしかないのです。

もし、コロナ禍の経験を組み入れず、ビジネスを行う経営者は、次のショック時にご退場頂く筆頭候補になりかねません。

自分なりのコロナ禍を経験した人生観を整理し、それも事業やビジョンに組み入れる事が重要になってきますので、起業準備する際には、人生観についても棚卸してみてはいかがでしょうか。

 

当面の生活費に目途をたてる

実際にはどれぐらいの元手があれば起業できる?

SNSからは、署名活動やら助成金、補償などの情報が飛び交っています。また、起業準備中の方でサラリーマンをやっている場合、何かしら影響がでているかもしれません。

経営者たるもの数年先まで見通したうえで、事業戦略や経営戦略を考えますが、起業前から個人の資金目途、つまりは、生活費に不安がない状態にしなければ、起業してもすぐ行き詰る可能性が高くなってしまいます。

このコロナ禍が6カ月~1年程度、継続した場合をシミュレーションする必要があります。預金が豊富にあり、支出が抑制されていれば目途がたっている事になりますが、その収入が半減したケースではどうか。帰休になった場合は。解雇になった場合は。など当面のリスクも考慮し、生活費を検討することでさらなる変化を受け止めることが出来ます。

これを期に固定費の支出、住居や通信費など抑制できないかも検討することで、長期的に事業へ回せるお金も増やすことができます。

人生観を熟考し、生活費に反映することで変化に強く、無理がない起業準備を行うことが可能になります。

副業・副職を1つ構築する

資本金1円で起業できる!?「1円起業」とは

これはオプションでもありますが、起業するビジネスモデルとは別に、収入軸が1つあると格段にメンタル面や本業面で有利に働きます。生活面に不安が無いか検討した後の話ですので、さらにこのサイドビジネスがあれば長期的に新規事業にコミットする事が可能になります。

現在、サラリーマンをしているようであれば、このコロナ禍の影響も考慮し、現在の本業を副業とする為に動いたりする事も出来ます。例えば、月給50万円フルタイムでやっていた仕事を、部分的に業務委託契約にし、その後の長期契約をある程度、補償した形であれば企業側にもメリットがあるかもしれません。さらにこの時点でサイドビジネスを1つ作れる事にもつながります。

勤務先により副業や業務委託契約への切り替えが厳しい場合は、別でサイドビジネスを構築するしかありません。それも最低限毎月食べていけるぐらいの収入が好ましいです。例えば、最低手取り18万円あればとりあえず食べていける状態であれば、18万円を毎月安定的に稼げるサイドビジネスの構築から始めます。

この起業前のサイドビジネス構築は、腕試しでもあります。このぐらいの収入を作れない人間が、果たして起業して成功するのでしょうか?逆説的ではありますが、サイドビジネスでやったつもりが思いのほかうまくいき、メインビジネスになる可能性もあります。

よって、コロナ禍での人生観を深く掘り下げ、生活面を見直し、全力で副収入を作り上げる事で起業準備をスムーズに行う事が可能になります。

 

ビジネスモデルを再考する

これまでの平時で考えていたビジネスモデルが、このコロナ禍ではうまくいかないケースも多いはずです。アフターコロナだったとしても難しい場合も。時代と共に流行り廃りがあるように、コロナをきっかけとした流行り廃りが発生しています。

また、人生観が多くの人で変わっており、それは企業の経営方針にもかなりの影響を及ぼします。BtoBであっても、BtoCやCtoC、全ての業種で優先する事項が変わってきています。

心理面にも色濃くコロナが焼き付けられる事になり、これまでの商習慣が通用しない事もあるでしょう。

オンライン飲み会なんて今までだったら「アホじゃない?」と言う話でしたが毎日やっている人も出てきました。営業においても「Webで出来ない?」と言う声が当たり前になってきました。つまり「会ってなんぼ」と考えていた層には、衝撃だったでしょう。無論、対面することが一番贅沢である事に変わりはありません。

テレワークも同様です。実際に多くの企業が在宅勤務を取り入れました。業種や職種、ルールなどにもよりますが「オフィス無くてもいいんじゃないか?」と言う感触もよく聞きますし、既にバーチャルオフィスを使って営業されているようなスモールビジネス層では、「もともとオフィスを必要としていないから、今までと変わらない」と言う声もあります。

この流れを全人類が経験しており、もはや常識と言っても過言では無くなってきました。対面営業をせずにWeb営業にシフトした会社が、コロナが完璧に収束した後、昔の営業スタイルに全て戻すでしょうか?ポケベルを使わなくなったように、古いスキームに優位性があるのは、一部に留まるでしょう。

アフターコロナにおける起業のビジネスモデルは、今起きている傾向や今後、起こるであろう流れをよく検討し、ビジネスモデルを常に再構築していく必要があります。

よって、完成して終わり。ではなく、マイナーチェンジを頻繁に繰り返していく必要があります。

 

 

起業準備に取り掛かる

人生観を棚卸し、生活面のめどを立て、ビジネスモデルも再考したら次は、起業準備です。一通り決める事は、社名、本店、ロゴ、名刺にWebサイトに加え事業に必要なものと多岐に渡ります。1つ1つタスクを積み上げていきましょう。

変更が生じたら困るものは、後回しにし、変更になっても大丈夫な物事は、どんどん準備していきます。経理はどうするのか。労務手続はどうするのか。本店をどこにするのか。一通り決めたら一番時間がかかる、サービスサイトやコーポレートサイトを仮立上しておきましょう。Webやアプリのサービスであれば、構築に時間がかかりますが変更が致命傷になる為、最後にもってきます。

Webサイトについて、サービスサイトやコーポレートサイトのどちらも必要がない場合は、飛ばして大丈夫です。自分で作るにせよ、外注に依頼するにせよWebサイトは時間がかかります。また、この時に費用が掛かる場合もありますが、創業費用として会社設立後に経費化出来ますので、事前出費しても領収書や請求書+振込明細などがあれば経費処理できます。

もし、一緒に起業する人がいる場合は、その人のタイミングもありますので、やはり起業準備を先行させておくとスピードが落ちません。全員のタイミングを計っていては、まとまらない可能性がありますので、準備を進めながら立ち上げてしまい、徐々にジョインする形でもコロナ禍では問題ないでしょう。むしろ、それによりタイミングを逃してしまう事は避けたいです。

起業準備を始めるとビジネスモデルにもよりますが、1か月~2か月ぐらい平気でかかったりします。また、意外に外注先の対応が遅くなり3か月になるなどのケースもある為、タスク内容に応じて手戻りリスクを抑えつつどんどん進めて行きましょう。

 

アクセルを踏むタイミングを計る

起業準備を進めて行くと遂にスタートラインに立つことが出来ます。営業を開始する時には、おそらく営業費用や広告費用がかかるのがほとんどでしょう。もしくは、既に客先が存在する場合、そこからある程度仕事をもらいながら新規開拓。そんな感じではないでしょうか。

その際にスタートから予算を全力で行くべきか否かは、やはりコロナ禍がどのような状態であるのか見極める必要があります。

今後、ワクチン開発が進み、量産化され発症したら接種出来るのか。それとも予防接種出来るのか未知です。さらに封じ込めが主に各国の隔離で行われた場合、各国との関係で慢性的に存在するウィルスとして続く可能性があります。

コロナの事を考えつつ、市況を見て投下タイミングを探らねばなりません。タイミングが合っていれば、最大限効率よく事業を伸ばすことが出来ます。運やセンスがものを言う部分ですので、しっかり見極めたい部分です。

 

全力でシフトする

もはやコロナ禍では「平時とは何か?」を定義しなければいけなくなりました。コロナと共に過ごす事がニューノーマルになる場合、それは見極めが実質出来ません。振り返って「ああ、こういう時代になったなぁ」とニューノーマルがはっきりしてからでは、市場的に遅くなります。よって、リスクとして考えた場合、いつまでも場面を見極めて機会損失してしまうのか。それとも早すぎて波を捉えることが出来なくなってしまうか。

いずれにせよ全力で勝負をかけるタイミングも重要になってきます。ただ、商売をやっていれば肌感覚、数値などで「雰囲気」を感じる事が出来るはずのですので、市場や世界に常にアンテナを貼り続ける能力が必要です。

さらに、起業家は、最初から全力です。最高の状態をどのぐらいの期間、継続できるかでも勝率は変わってきます。より長く、より全力で事業を行う事で打率も上がるでしょう。

 

コロナ禍での起業まとめ

平時の起業と比較し、コロナ禍での起業において、検討すべき事例を紹介しました。コロナ禍での影響は、ある程度シナリオが考えらえる為、そのシナリオ毎に事業戦略をたてる必要があります。そして、市況や政策、法律、常識もかなり早いスピードで変化する為、常に変化できる柔軟性も重要になりました。

今後、バーチャルオフィスを使った起業の際には、7つのステップを参考に事業構想や準備を組み立ててはいかがでしょうか?

 

 

 

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